カテゴリー: 小坊主物語(第二部)
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第十六章 供養の真意 ~生者への祈り~
三河国、今川の里での日々は、穏やかに過ぎていった。一行は名主・只野頼吉の縁者の館に逗留(とうりゅう)し、旅の疲…
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第十五章 矢作の川下り ~男たちのいない里~
美濃の山中での野宿を経て、一行はついに三河の国の入り口、挙母(ころも/現在の豊田市)へと辿り着いた。 ここから…
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第十四章 焚火と刀
都の五条の橋を渡り、一行は東へと歩を進めた。山科(やましな)を抜け、逢坂(おうさか)の関を超えれば、そこは琵琶…
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第十三章 道連れは泣き虫と古強者
旅立ちの決意は固まったが、実際に寺を出るまでは苦難の連続だった。朴念が抜けた穴をどう埋めるか。寺の作務について…
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第十二章 裏絵の経 ~旅立ちの縁~
修行僧にとって、経とは「習う」ものではない。「盗み、覚え、刻む」ものである。朝の勤行(ごんぎょう)、夕の座禅。…
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第十一章 不格好な鏡
三度目の冬も終わりに近づいたが、山間の寺には、まだまだ骨に沁みるような寒さが居座っていた。 墨染(すみぞめ)の…
